悪いフィリピン人
コレヒドール島内を観光バスで回る。
車上ではおばさんガイドの案内、車を降りての見学は流暢な日本語を操る60歳くらいのフィリピーの案内。
マッカサーの銅像を見て、廃屋と化した米軍の兵舎を見て、弾薬庫を見て、塹壕を見て・・・・
日本語が流暢なガイド:次はバッテリーへ行きます。
私の心の声:何故バッテリーを見るの?何故バッテリーが必要なの?”バッテリー”って何?
”バッテリー”=”砲台”でした。
私の心の声:そうだよな~、車のバッテリーを見てもな~。。
この砲台を前にしておじさんガイドがこんな説明をした。
ガイド:このバッテリーはだいぶ部品が無くなっているけれど、これは悪いフィリピン人が盗んで売ってしまった。大砲の部品は鉄の塊だから高く売れるからね。
私の心の声:皮肉?
しかし、ガイドの話の中で何回も”悪いフィリピン人”と云うフレーズが出て来るが、彼の表情に変化は無い。
私の心の声:皮肉じゃなくて、本心なのかな?
私は第二次世界大戦の真っ只中だった場所に、笑いながらフィリピーナを連れてカメラしか持たずにこの地に居る。
暑さでTシャツが濡れるほどの汗はかいてはいるが、不快では無い。
むしろ心地良い。
晴天で無風、風の音は無い。
セミは鳴いていない。
当然、大砲の音などは聞こえない。
ガイドが淡々と話す第二次世界大戦の話のみが聞こえてくる。
のんびりとした時間が、ゆっくり過ぎていく。
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ハーンのバッテリー
(ハーンの大砲)


