SAYONARA (5)
全てが終り、店内の照明が一斉に灯された。
非日常が終わり、眩しいほどの現実。
店長が各テーブルに勘定書きを配り、全てのテーブルで一斉に清算が行われていた。
私も清算をしたが、つり銭が戻って来たのはどのテーブルより遅かった。
店の中を見渡すと、清算が終わって居るはずなのに全ての客が帰り支度をしていない。
これはいつもの事。
どの客も帰るタレントとの別れの挨拶をゆっくりしたいのだ。
ゆっくり挨拶をして、抱擁をして、ひょっとしたら熱き口づけが出来るかも知れないと考えるのです。(←私だけ?←違うでしょ?)
そうすると、当然最後に店を出たほうが彼女を独占出来る時間が長くなるわけです。
だから、どのテーブルの客もお互い牽制しあって誰も出て行かない。
だから、帰り支度もしていない。
お客さんは、指名している娘(こ)には、自分が一番の客で有りたいのです。
そんな光景を見ていて、私のあまのじゃくが顔を出した。
(あまのじゃくばかりでは無く、趣味の問題も有る。私は勘定払ってから帰るまでの時間が長い客が大っ嫌い。←いやらしく思えるのです。)
シーナが疲れた顔で控え室に入るのが見えた。
さよなら以外のタレントとアルバイト達は客席のテーブルの片づけを始めていて、私もボックス席に一人だった。
その時、私は躊躇無く外へ出た。誰か後ろで”シーナを呼んで来い”って言っていると思うのだが、タガログ語で叫んでいる。でも私はそんなことはお構いなし。←嫌な性格っていうのは判るのだが・・・・。←いつもの事←もって生まれた性格だから。
自分の車のドアを開けた。
(この5時間半居ましたが、アルコールは一切飲んでいません。お酒は好きですし、人並みに飲めます。でも彼女が早く来いって言うから、一番短時間で来れる車を選択した次第です。)
その時、店の出入り口の方で何か叫んでいる声が聞こえた。
振り返るとシーナが片手でドレスの裾を持ち上げて、叫んでいた。近くを通る高速道路の騒音で内容は聞き取れなかった。
私は片手を上げて大きく手を振って『体に気をつけて』とだけ叫ぶと、車に乗りそのまま帰途についた。
私の心の声:ヤッチャッター・・・・・
反省するがafter the festival (後の祭り←joke,joke)
2:40a.mには家に着き布団に入ったが、寝れなかった。
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茶畑


